こぐまさん、あきらめないでー!🐻(1・2年道徳科「こぐまのらっぱ」校内研究授業)
2024年10月25日 10時34分24日(木)の2時間目に、1・2年生の道徳科で研究授業を行いました。
「こぐまのらっぱ」は、音楽隊の演奏会に向けて、らっぱを担当しているこぐまが主人公のお話です。
こぐまは、上手く演奏できずくじけそうになりながらも練習に取り組み、最後に演奏会を成功させます。
練習してもできない困難さにくじけそうになる気持ちや、周囲の助言を聞き、何度も練習をする主人公の心情を考え、やり遂げたときの喜びを想像できる教材です。
まず導入では、事前に児童に取ったアンケート「日常生活の中で、自分が頑張らなくてはならないこと」を見ながら、結果を見て思ったことを発表しました。
「みんな頑張らなければいけないと思っていることがいっぱいあるよ」
「でもそんなにやらなくてもいいという人もいるみたいだ」
意外な結果に、子どもたちは今日の課題について考え始めました。
ここで、デジタル教科書の絵本の朗読を使って、「こぐまのらっぱ」を視聴しました。
前半の視聴後「こぐまが練習をやめようとしたとき、どんな気持ちになったと思いますか」と投げかけられた児童は、こぐまのお面をかぶってその心情に迫ります。
「夜まで練習してもちっともうまくならない」「もうやめようかな」
すると、他の児童から「こぐまさん、頑張ればきっと吹けるようになるよ」
「こぐまさん、あきらめないでー」
「らっぱが吹けたら嬉しいよ」「もう一回挑戦してみればいいよ」と励ましの言葉が次々とかけられます。
そして、後半のらっぱが吹けるようになっていくこぐまの話を視聴すると、
こぐまのお面をかぶった児童は「いろいろな人に聴いてもらうんだ」
「やってみよう」「小鳥の言うようにやってみよう」「どうですか」「いいです」
「頑張ってできた」「頑張ってよかった」「うれしい」「楽しい」「やればできる」
と、児童同士でお互いに当て合いながら、双方向に話し合いが広がっていきました。
「では、最後まであきらめずに頑張るには、どうすればいいのだろう」(シータイム→みかんタイム)
終末で「くじけそうだったけれど自分が頑張ってできるようになった経験はないかな」と質問すると、
「最初は跳べなかったけれど、練習してなわとびが少しできるようになったよ」
「鉄棒で、友達に教えてもらってできたとき、とてもうれしかった」
「漢字が苦手だったけれど、ちゃんと練習して書けるようになったよ」
「友達を見て頑張ろうと思って、足し算引き算が名人になったよ」
児童は、役割演技を通して、友達の意見を共有し、自分がやらなくてはならないことは最後まで粘り強く行おうとする気持ちが深まったように感じます。
今後も「交流し考える学習」の工夫を進めて、子どもたちが自分の思いや考えを深める場面を作っていきたいと思います。