中島の宝物を見つけよう!💎(5・6年生「総合的な学習」)
2023年11月22日 10時40分22日(水)さわやかな好天の下、5・6年生の総合的な学習で、中島の史跡・文化財等を巡る散策を行いました。
これまで史跡について学習を進めていく中で、子どもたちから「実際に行って見てみたい」という意見が出てきたことがきっかけで、今回地域に詳しい方に連れて行っていただけることになりました。
今日は特にリクエストの多かった中山古墳を中心に散策です。
中島にはたくさんの古墳がありますが、中山古墳は約1400年前の、この辺り一帯の司祭者として勢いのあった有力者の古墳であったと言われています。
明治30年頃に発掘され、朱詰(しゅづめ)人骨と勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)など計20点、他に鉾1振を出土したと記録に残っています。
子どもたちは、山の中の道なき道に悪戦苦闘しながらも古墳にたどり着くと、当時のままの姿でひっそりと残る蓋石を感慨深げに見つめていました。
箱式石棺は大きさが縦185㎝、横50㎝前後あり、県下でもこの類のうち最も長大で頑丈な構造に属するそうで、みんなその大きさにびっくりしていました。
次に、近くにある「文中の板碑」を見に行きました。
板碑のある夕才山の斜面はとても急で、古くから「決してここで転んではならない」という言い伝えがあると聞くと、子どもたちは「絶対にこけたくない」と慎重に歩を進めていました。
地蔵尊(じぞうそん)が刻まれた碑には「文中元年」の年号があり、当時一帯を治めていた忽那氏が北方の守護神として建立したものと考えられています。
話に熱心に耳を傾けていた子どもたちからは、「社会科で南北朝時代というのを聞いたことがある」「天皇が二人もいたの?」といった反応が返ってきていました。
学校にもどって、子どもたちはさっそく今日学習したことをまとめる作業を行っていました。
実際に自分の目で見ることができたことは、きっと調べ学習だけでは得られない、自分の生きた言葉としてまとめることにつながっていきますね。