交流学校から学ぶ🧑🤝🧑(「県外教育事情視察研修」のご報告 )
2024年11月26日 16時24分22日(金)に、本校校長が松山市教育研究協議会の防災教育に関する県外教育事情視察研修に参加しました。
視察先は、昨年度末から交流を再開している石川県にある七尾市立中島小学校と中島中学校です。
飛行機とバスを乗り継いで石川県七尾市に到着すると、屋根にブルーシートがかかった家屋や、今も残る仮設住宅、傾いた電柱、ひび割れた道路等を目の当たりにして、1月に発生した能登半島地震の被害の大きさを感じずにはいられませんでした。
まず、地震発生当時避難場所として使われた七尾市立中島小学校で、授業の様子を見させていただきました。
授業参観では、6年生が「今の現状をもとに情報を整理しよう」という課題に対して、①自分たちの思い、②これまでの支援、③地区ごとの現状の3つの観点から、グループ単位で意見交換を行っていました。
児童は、自分たちが今伝えたいこと、どんな手助けがあったのか、今と当時の様子等について熱心に話し合い、たくさんの事柄をホワイトボードにまとめることができていました。
途中、松山市から視察に訪れた先生方に、児童からインタビューの協力依頼がありました。
「石川県の地震のニュースを聞いてどう思いましたか」
「将来南海トラフ地震の発生が予想されていますが、どんな対策を考えていますか」
児童一人ひとりの真剣なまなざしに、言葉以上の大きな意味を感じました。
授業後のお別れでは、本校児童からのメッセージ動画と、(35年前に)愛媛・石川中島町友好少年使節団に児童として参加していた現在の保護者の方々からのメッセージ動画、そして持参した「中島みかん」2箱を児童と校長先生にお渡ししました。
(この「中島みかん」は中島小学校後援会様のご協力を得ました。ありがとうございました。)
参観後は中学校に移動し、能登半島地震発生後の学校の対応について、小・中学校の校長先生と教頭先生から詳しくお話を聞かせていただきました。
説明を聞いて、児童の安否確認(現在所在地確認)、学校再開に向けての準備、避難所と学校活動の両立、児童のメンタルチェック等、多岐にわたる貴重な情報を得ることができました。
中でも、「現在も継続して子どもの心のケアを考える計画的研修会を行っていますが、普段からの児童との信頼関係が最も重要であると感じています」という言葉が特に印象に残りました。
今回学ばせていただいた、非常時の安否確認用のテンプレートの作成や、児童の使用する難経路上の危険物の固定等については、さっそくできるところから対策をとっていきたいと考えています。
お忙しい中、視察研修を快く引き受けてくださった七尾市教育委員会、中島小・中学校の皆様ご協力ありがとうございました。